12月10日のPayPay祭りで購入したSmart Keyboard Forio (スマートキーボードフォリオ)が3月10日にやっと手元に届き、仕事などで使い始めて大体1ヶ月ぐらいたちました。
他の方が散々やった後ですが、アップル純正のiPad Pro用のキーボードカバーであるスマートキーボードフォリオの使い方やカスタマイズ性などを確認しながら写真を交えてレビューしてみたいと思います。
iPad Proのスマートキーボードフォリオのレビュー
Smart Keyboard Forio (スマートキーボードフォリオ)はアップルが提供している公式アクセサリでiPad Pro11インチと12.9インチ用の2タイプがあります。
1つ前の世代のiPadPro10.5インチ、12.9インチ用のSmart keyboard (スマートキーボード)とは仕様が違うため利用できなくなっています。また、前のモデルでは10.5インチのiPad Proと12.9インチのスマートキーボードを組み合わせる形で運用してい人もいましたが今回はできなくなっています。
すでに発売から時間も経っていることもあり多くの人がレビューしていますが気にせず感じたことを書いていきます。
iPad Proの持ち歩き用キーボードとしてはこれがベスト。
レビューや利用してみての評判などを見ると使い勝手は賛否両論あり、どちらかと言うとネガティブな意見が多いかなと感じています。
ただ、iPad Pro用のキーボードは何が良いと言われれば個人的には間違いなくスマートキーボードフォリオがベストだと思いました。
さすが純正品だけあって、スムーズな接続や一体感は流石Apple純正アクセサリといったところです。
スマートコネクタを利用しているので使い方も非常に簡単で、iPadに取り付けるだけでなんのストレスもなく利用できるのは大きいです。
私の用途としては、電車内や出先でiPad Proを使って簡単な作業等をしたいので、キーボードに求めるものは携帯性です。スマートキーボードフォリオは装着してもかなり薄く軽く、スマートコネクタ採用なので使い方も簡単なのがよいです。
もちろんBluetoothキーボードという選択肢もありますが、ストレスのない利用にはスマートコネクタは必須かと思います。
スマートコネクタ採用のiPad Pro用のキーボードは、現状スマートキーボードフォリオ一択のため、他に代わりになるものはありません。そのためこれがベストです。
ちなみに、スマートコネクタの位置は、前モデルの側面から背面へ移動しており、それによりさらにスマートに利用することができるようになったと思います。
キーボードを横ろか見るとこの薄さで、ほとんど意識せずに持ち運び可能です。
もちろんキーボードなんて持ち歩かない。家で少し使うだけだからなど、なにがベストチョイスかは利用環境に左右されます。ただ、iPad Proは持ち運べるパワフルなタブレットですので私は持ち運んで色んなシチュエーションで使いたい!と言うのもありますので、こういう評価になります。
打鍵感に関して
私が購入したのは11インチ用の日本語キーボード(JIS)ではなく、USキーボードです。(ノリでUSキーボードにしたばっかりにかなり待ちました。。)フットプリントとしてはある程度余裕がある作りには感じますが、サイズの制約があるので矢印部分など押しにくいボタンもあります。全体的には使用感は良好です。
打鍵感に関しては基本的に好みになると思いますので使ってみてどうかを事前に判断するのが一番だと思いますので、アップルストアや、家電量販店で試してみるのをオススメします。
ちなみに、前モデルとの打鍵感の違いですが、1つ前のスマートキーボードも利用したことがある私の感想としてはほとんどほとんど何も変わってないなぁといったところです。
少し浅めだがしっかりとした反発があるため、ある程度しっかりとキーを押し込む必要があります。そのため個人的にはわりと打ちやすい部類だと思っています。
iPad Pro11用のカバーとしては酷い
とここまではキーボードとしての機能で話をしてきていて概ね満足しているのですが、もう一つの役割であるiPad Pro用のカバーという面でレビューしてみます。
ケースとして考えるとかなり酷い出来だと思ってます。
1つ前のスマートキーボードと違い、ケースとしての機能よりもスマートなキーボードとしての機能が優先されているためカバーとしては非常に使いにくい。
画像を見てもらうとわかると思いますが、画面側の蓋になる部分は一切折り曲がらず致命的に使いにくいです。キーボードを使わないときはわざわざスマートキーボードフォリオはつけておきたくないというのが正直なところです。
ただ、ケース装着時の薄さ自体には目を見張るものがあると思っています。横から見てもこの薄さです。
とにかく本当にキーボードが付いているのかというぐらい薄い。これ以上薄くすることは難しいだろうというレベルです。
また、ケースを付ける事によってカメラの出っ張り部分が平らになるのは嬉しいところ。まぁただそれだけ。
キーボード付きのケースとしての機能
ケースとしてだけ考えるとあまりいいところはないが、キーボードがメインですので、基本的にキーボードをいかに快適に使えるか。と言うことが重要でしょうからあまり気にしません。
キーボードでの入力がしやすいように2種類の角度でiPad Proの固定が可能になっています。
キーボード側に2つの溝があり、こちらにiPadをはめ込む形で固定する。マグネットでの固定だが、割としっかり固定されます。
机の上などで使うならこちらの70度のこのように2つの角度に調整が可能です。
ちなみに、スマートキーボードフォリオはこちらの溝にiPad Proが固定されている時のみキーボードとして接続される仕様となっているので、誤作動はほとんどないです。
また、全て倒すと大体5度ぐらいとなる。ただし固定されてはいないのでこのまま使うのはかなり微妙です。
実際にスタンドとして利用している際に画面を指で操作すると、不安定で倒れそうになるのもイマイチです。マウスが使えない以上全ての操作をタッチとキーボードでするため、安定感は欲しかったです。
また、それに付随して、膝の上で使うと結構バランス悪く倒れそうで怖い。もう少し寝かした角度で固定できればなぁと思いましたが、スペースの制約上これが限界だろうなとも。
このようにスマートキーボードフォリオ自体は、基本的にキーボードとして使う前提で作られていることがわかる。
iPad Proの大きな利点であるアップルペンシルの併用は全く考慮されていないのはいささか残念だ。
いちおう、かなり不格好だが逆にして使う事により、アップルペンシルが使えなくは無い。
このように逆にして使えば55°の逆の35°の角度。
はたまた、70°の逆の20°の角度で利用することも可能ではある。
こちらの使い方であれば重心のバランスも取れているためかなり安定してアップルペンシルを利用することもできるにはできますが、、とにかく見た目が微妙ですよね。間違いなくスマートではない。
ということで純粋にキーボードとして割り切るのが良いかと思います。
ただのタブレット向けキーボードとして考えると、非常にコスパが悪い
選択肢は無いから仕方がない部分があるけどせいぜい1万円ちょっとぐらいがキーボードとしては妥当な金額ではないか?という感じ。他の方のレビューも含め全体的にネガティブな意見が多く見られるのがこの価格の部分だ。
写真でわかるかは微妙だが、内側のファブリック生地は手触りや撥水性なども含め良いと思うが、上に紹介した写真のように外身の質感などはラバーっぽいつくりになっており、いささかチープに感じる。
2万円以上という価格を考えるともう少し満足できる質感だったら良かったのにとどうしても思ってしまう。
個人的に所有欲はあまり満たされなかった。
さいごに
色々とレビューを描いてみたが、総合するとiPad Pro向けのキーボードとしては妥当な選択肢がこれしか無いという状況。
つまり、「iPad Pro11インチ向けのキーボードとしてはこれがベスト」だという結論です。
スマートコネクタ採用のこちらを使うと、Bluetoothキーボードには戻れないし、これだけ薄く持ち運びしやすく、無意識に使えるキーボードは他にないので。
ただし、コスパはよくない。値段が高い。金額ほどの満足感はあるのかと言われると微妙。
そして、これはキーボード自体の出来とは関係ないがそもそもiPadのIME。つまり日本語の入力自体がカスタマイズ制に乏しく、しかも、使い勝手もかなり微妙なのも残念だ。(iPadOSで日本語入力が大分まともになっている様だけど無意識に利用できるほど洗練されてはいない。今後に期待。)
一縷の望みをかけてiOS版のGoogle日本語入力に当たるGbord キーボードも試してみたのだが、そもそもスマートキーボードフォリオを利用する場合は全くもって使えない。どうやら純正のIME以外はまともに動かない模様だ。
基本的に今までパソコンを使っていた作業のほとんどがiPadでも要足りることが判明したが、カスタマイズ性に乏しいIME等入力に関わる部分がわりとストレスだ。
Gbord自体がきちんと動作して、自分好みにカスタマイズ可能な状態になれば仕事以外では、PCを卒業しiPad Proに一本化できそうなので期待して待つこととしたい。
てな感じで。