少し前から噂があった「GoogleのMVNO参入」ですが、とうとう詳細が正式に発表されましたね。
実際に北米でテストのような形でプロジェクトを開始するようですが、どのようなサービスになっているか気になっている方も多いと思います。
ということでちょっとまとめてみることにしました。
photo credit: iPhone via photopin (license)
GoogleのMVNOプロジェクト「Fi」が北米向けにスタート予定
GoogleのMVNOのプロジェクトは"Fi"と名付けられて北米向けにサービスが行なわれる予定です。
対象の端末は「Nexus6」のみ、完全招待制でスタートする予定だそうです。
特徴を箇条書きにするとこんな感じです。
・SprintとT-mobileの通信網とWi-Fiを活用した仕組み
・20$/月 通話+SMSは無制限
・データ通信は1GBごとに10$(使い切れない分は月末返金)
・ハングアウトとの密な連携
おそらく、通話に関してはハングアウトを使って発信する形になるのだと思います。(違うかもしれませんが)その場合は電話回線でなく、インターネット回線を使用した仕組みになるのでは?と思います。
ハングアウトでの通話に関しては、とても安い価格で使えますが、通話品質は電話回線に劣ります。
同じような形の通話し放題を日本の格安スマホではニフモが検討しているといっていたので同じような形になるかと思います。
Googleの日本でのMVNOサービスは?
日本でのサービスに関しては実現するとしてもかなり先だと思いますし、現在の状態であればシェアも取れないと思います。
アメリカ国内の携帯電話料金に関しては、日本国内より高いということもありアメリカ国内ではGoogleのMVNOは割安ですが日本のMVNOと比べるとかなり割高です。(1$=120円で計算)
簡単にまとめてみるとこんなイメージでしょうか。
通話し放題 2,700円
接続料 300円
データ通信 3,500円/2G
総額 6,500円程
通話基本 700円
データ通信 900円/3G
総額 1,700円程
通話+SMS使い放題
データ通信 1GB
総額 60〜65$(7200円〜7,800円程)
通話+SMS使い放題 20$
データ通信 10$/1GB
総額 30$(3,600円程)
となるためです。GoogleのMVNOはアメリカ国内だと競争力はありそうですが、日本のMVNOと比べると価格が高いということになります。これは、お国ごとの事情なのでしょうがないんですけどね。
例えば、日本での展開を考えると10$で3GB程での展開ができれば、日本国内のMVNOと競えると思いますが、コストとかを考えてもしばらくは参入してこないかなと予想しています。(Googleのハングアウトへの力の入れ方とかをみると、、)
まとめ
GoogleのMVNOに関しては現状のままだと、日本にいる私達には関係ないと言ってもいいでしょう。
ただ、個人的に期待しているのはGoogleが各国でMVNOのサービスを始め、どの国に行ってもGoogleのMVNOを利用していればそのままモバイル通信・電話を使用できるということです。
利用料金などは、国によって変わってくると思いますがいちいち別のSIMを契約したり、SIMを差し替えたりせずにその国でも今使っているスマホを同じように使用できるそんな世界が近くまで来ているのかもしれないなぁと思います。
そういう意味では、これからどうなっていくか楽しみですね。
てな感じで。