情報って切り取り方によって色々変わるよね。

2014-02-26

今日は、「情報の切り取り方」によって物事の捉え方の方向が180度変わることもあるよねーって話。
きっかけは、今日たまたま下記のような話題が上がったときに「あ、これは、誘導されている気がするかも。」と思ったから。

今日は、企業での従業員のメンタルヘルスについての話を聞いたのですが

”日本では、自殺者における労働者の割合が30%ほどもあります。
だから、企業におけるメンタルヘルスは大切なんです。”

これを聞いた時になんかおかしいなと。

実際に国の統計の資料として下記のようなデータがあるようです。
 日本は自殺者の割合が世界的に見て多く、平成10年以来、毎年3万人を超えています。警察庁が公表している昨年(平成22年)の数値では、男性で22,283人、女性で9,407人、合計31,690人となり、13年連続3万人を超えています。その中で、労働者の自殺者数は8,568人で、全体の27%を占めています

image.jpg

(平成22年中における自殺の概要資料 )
確かに、日本では自殺者には世界的に言うと多い部類に入るみたいです。

10万人あたりの自殺者数は、世界で11番目らしいです。(wikiより)
つまり、毎年8500人以上の人労働者が自殺をしていている。
だから、労働者のメンタルヘルスは重要なんだ!

普通の人なら、あーそうなんだσ(^_^;)じゃあ大切だよねってなりがちですよね。
でも、次のような言い方だとどうでしょう。

日本の15歳以上の全人口のうち60%ほどが労働者です。でも、年間3万人もいる自殺者のうち労働者は30%しかいません。だから、メンタルヘルスは必要ありません。

実際に労働人口の割合は国勢調査によるとこんな感じです。

image.jpg

http://www.stat.go.jp/data/kokusei/2010/kouhou/useful/u15.htmより
上の図のように全体の60%ほどを占めるのに、自殺者は30%だからむしろ割合としては低いんじゃない?

という論理も成り立ちそうですよね。

ちなみに数字はどちらも、国の調査なのできっと正しいでしょう。
正しい数字を使っていても、切り取り方、視点を変えることによって180度違う、捉え方になってしまう。

難しい問題ですよね。

営業マンでも、数字の捉え方を相手にとってポジティブに切り取りメリットを大きく見せデメリットを小さく見せるとかは結構ある話ですよね。(都合の良い数年の傾向を切り出して話して、自分のビジネスの重要性をとき受注をめざすとか)

今回の話も、別にメンタルヘルスが重要か、重要じゃないかは別にどうでも良くて本質的にな部分をしっかり理解できているかが重要だと思いました。(ビジネスは組織として利益をあげ、社会貢献して行くのが本質だと思います。だから、メンタルヘルスは、成果をだせる組織としては結構重要なファクターだと思ってますよ。個人的には)

こういう見方ばっかりしていると、経験上大体嫌われるパターンが多いんですが与えられたものを盲目的に信じるのも嫌いだし、盲目的に信じてしまう人よりかは自分の意思があると思うし、ま、別に嫌われようがなんだろうがまぁ、いいかって感じです。

ちなみに、就活をしていた頃に新聞の文章と、データのグラフをみて、どんなことを感じるか記入するテストに1度当たったことがありましたが、明らかに思考を一定の方向に誘導するような文章でした。おそらくその企業さんは、そう言ったとこに気づくことができる人間が欲しかったんだと思いますけどね。(筆記は通った気がしますが、もはや問題以外記憶にないぐらいの企業さんでしたけどw)

ま、昔からこういう思考だったんですが、今日また、こうした気づきがあって自分の考え方とかを再認識することができてまぁ、よかった一日だったかなと。

てな感じで。

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Tatsuya Yabe

常に何かを考えていないとバカになると思う、だから常に何かを考えてる。 日々の生活に常に思考を。ということで書いています。

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